第27章火を起こす

「リリー……」三人のあいだに降りた沈黙を破るように、ジョシュアがかすれる声を絞り出した。「本当に、ここから出られると思うか?」

リリーは立ち止まらず、ジョシュアの問いにも応じない。ただ前方の、ぎざぎざした葉が絡み合う密生した藪へ目を走らせ、何かを探していた。

不意に、彼女がぴたりと動きを止め、身をかがめた。何が起きたのかわからないジョシュアも、反射的に同じようにしゃがみ込む。

リリーの左手が素早く伸び、根元の濃い茶色の蔓をつかんだ。ぐいっと引き抜くと、土と腐りかけた落ち葉がぱらぱらと散り、地面から太く節くれだった根が姿を現す。

迷うことなく、先ほど拾っておいた薄い石を取り上げ、鈍い音を...

ログインして続きを読む